忍者ブログ

インフラ構築手順書

はじめてのインフラ、サーバ構築時に役に立つように構築手順情報をまとめました。


HOME   »  冗長化構築 DRBDのデュアルプライマリ構築

[PR]

広告 

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



Pacemaker+DRBD+GFS2構築/DRBDのインストール

広告 

Pacemaker+DRBD+GFS2構築 DRBDのインストール

ここでは、LCMCを利用して、DRBDのインストールとクラスタ設定を行います。
DRBDをインストール際には、LCMCにアクセスするユーザでDRBDソースを取得するためにインターネット へアクセスします。そのためProxy経由でインターネットへアクセスする環境では、環境変数http_proxyを 設定しておく必要があります。(.bashrcなどに設定)


DRBDのインストール

 LCMCでは、RPMパッケージ版/ソース版を選択することで、DRBDをインストールできます。
 また一般的にソースファイルからのインストールは 難しいですが、LCMCを利用すると簡単にインストールができます。

LCMCクライアントのインストール

   Windowsクライアント側にLCMCをインストールすれば、GUIでPaceMakerを管理できます。インストール・構築だけでなく運用で重宝します。
   http://sourceforge.jp/projects/sfnet_lcmc/releases/
   LCMC-1.5.9-setup.exe


LCMCを使ったDRBDのインストール

1台目サーバ(ノード1)にDRBDをインストールする

  ・[LCMC]起動 - [ホストの追加/設定ウィザード]をクリック
  ・[ホスト設定ウィザード] - 下記項目を入力 し、 [次へ]をクリック
   [ホスト] インストール先IP
   [ユーザー名] LCM管理ユーザ
   [sudoの利用] true (※一般ユーザの場合true)
  ・[ホスト設定]画面 - エラーメッセージがなければ、[次へ]をクリック
  ※初回アクセス時は、hostkeyの受け入れるかの問合せがでる。[はい]をクリック
  ・[パスワード認証]ダイアログ - パスワードを入力して[Enter]キー
  ・[ホストデバイス]画面 - OS情報があっており、エラーメッセージがなければ、[次へ]をクリック
  ・[ディストリビューションの検出]画面 - ディストリビューション情報が表示されていれば、[次へ]をクリック
  ・[インストール環境の確認]画面 - PaceMaker/Corosyncは既にインストール済み状態になっていることを確認し、DRBDを[インストール方法:from the source tarball]を選択し、[インストール]をクリック
  ・[利用できるDRBDソースコードのtarファイル]画面 - CentOS6での不具合対処済みバージョン8.4.2以降であることを確認し[次へ]をクリック
   ※インターネット接続できない場合は、エラーになります。Proxyの設定を行ってから再度試してください。
  ・[DRBDのインストール]画面 - DRBDのインストールが成功したメッセージが表示されれば、[次へ]をクリック
  ・[インストール環境の確認]画面 に戻り、「すべての必要なコンポーネットがインストールされています」という旨のメッセージがあれば、そのまま[次へ]をクリック
  ・[ホスト設定完了]画面 1台目のサーバへのインストール完了


2台目サーバ(ノード2)にDRBDをインストールする

  ・[ホスト設定完了]画面 - [他のホストの追加]
  ・[ホスト設定ウィザード] - [ホスト]欄に2台目のIPを入力 し、 [次へ]をクリック
  ・[ホスト設定]画面 - エラーメッセージがなければ、[次へ]をクリック
   ※初回アクセス時は、hostkeyの受け入れるかの問合せがでる。[はい]をクリック
  ・[パスワード認証]ダイアログ - パスワードを入力して[Enter]キー
  ・[ホストデバイス]画面 - OS情報があっており、エラーメッセージがなければ、[次へ]をクリック
  ・[ディストリビューションの検出]画面 - ディストリビューション情報が表示されていれば、[次へ]をクリック
  ・[インストール環境の確認]画面 - PaceMaker/Corosyncは既にインストール済み状態になっていることを確認し、DRBDを[インストール方法:from the source tarball]を選択し、[インストール]をクリック
  ・[利用できるDRBDソースコードのtarファイル]画面 - CentOS6での不具合対処済みバージョン8.4.2以降であることを確認し[次へ]をクリック
  ・[DRBDのインストール]画面 - DRBDのインストールが成功したメッセージが表示されれば、[次へ]をクリック
  ・[インストール環境の確認]画面 に戻り、[次へ]をクリック


クラスタ設定

  ・[LCMC]起動 - [クラスターの追加/設定ウィザード]をクリック
  ・[クラスター設定ウィザード]画面 - クラスターの名前(日本語でもOK)を入力し、[次へ]
  ・[ホストの選択]画面 - 冗長化するサーバを選択し、[次へ]
   ※既にクラスタ構築済みのサーバは選択できない
  ・[クラスター通信スタック]画面 - Corosync/OpenAISを選択し、「次へ」
  ・[Corosync/OpenAIS構成ファイル]画面 - interfaceを2つ追加 - [構成の生成/上書き]をクリック
   ※ucastは選択できない。mcast設定を2つ以上のインターフェースで設定する
   ・[次へ/構成を維持]をクリック
   ※ [構成の生成/上書き]をクリックすることで、[次へ/構成を維持]が有効化する
  ・[クラスター/DRBDの初期化]画面 - [この画面をスキップする] - [次へ]
   ※DRBDがロードされていない場合は「ロードする」クリック
   ※Corosyncが起動している場合は「停止」クリック
   ※Heartbeatは今回利用しないのでインストールされていなくてもOK
  ・[完了]画面 -[保存する]チェック- [完了]


両ノードのCorosyncインターフェース確認

両ノードでインターフェースを確認する
 上記GUIで設定した内容が両ノードで設定されいることを確認する。
 ※具体的にはcorosync.confファイルのmcast設定を確認する。
 # vi /etc/corosync/corosync.conf
         interface {
                ringnumber: 0
                bindnetaddr: 10.96.144.0
                mcastaddr: 226.94.1.1
                mcastport: 5405
        }

        interface {
                ringnumber: 1
                bindnetaddr: 192.168.4.0
                mcastaddr: 226.94.1.1
                mcastport: 5405
        }



次の手順[CMAN設定]へ


Pacemaker+DRBD+GFS2構築(デュアルプライマリ構成)の構築概要

 00. Pacemaker+DRBD+GFS2構築 環境/基本情報 
 01.Pacemaker+DRBD+GFS2構築 事前アプリインストール 
 02.Pacemaker+DRBD+GFS2構築 ユーザ作成 
 03.Pacemaker+DRBD+GFS2構築 DRBDのインストール 
 04.Pacemaker+DRBD+GFS2構築 CMAN設定 
 05.Pacemaker+DRBD+GFS2構築 GFS2/CLVMの設定と起動 
 06.Pacemaker+DRBD+GFS2構築 DRBD設定 
 07.Pacemaker+DRBD+GFS2構築 GFS2フォーマットと動作確認 
 08.Pacemaker+DRBD+GFS2構築 Pacemakerのリソース登録 

拍手[0回]



Pacemaker+DRBD+GFS2構築/ユーザ作成

広告 

Pacemaker+DRBD+GFS2構築 ユーザ作成

Pacemaker+DRBD+GFS2構成を構築するに当たり、Pacemakerの起動ユーザとLCMC用ユーザが必要となります。
・Pacemakerの起動ユーザ
Pacemakerを稼動させるユーザ。RPMインストールする際に自動で作成される。

・LCMC用ユーザ
LCMCはSSH接続して、情報取得や設定を行う。そのためのアクセスユーザが必要となる。


関連ユーザの作成

・Pacemakerの起動ユーザ  Pacemakerをインストールすると自動で下記のユーザが作成される。
 # cat /etc/passwd|grep hacluster
 hacluster:x:496:493:cluster user:/home/hacluster:/sbin/nologin
      # id hacluster
      uid=496(hacluster) gid=493(haclient) 所属グループ=493(haclient)
 ※UID,GIDを変更したい場合は、Pacemakerインストール前に作成することをおすすめする。


   ・LCMC用ユーザの作成
 RootユーザでSSH接続できる場合、LCMC用ユーザを作成する必要はない。
 しかしRootでのSSH接続を許可していない場合は、一般ユーザを作成し、SUDOが利用できる設定が必要です。
 # groupadd -g 1004 lcmcadm
 # useradd -g 1004 -u 1004  lcmcadm
・sudo設定
 # visudo
 lcmcadm    ALL=(ALL)       ALL
・パスワード設定
 # passwd lcmcadm

     ※Proxy経由でインターネット接続する環境では、下記の設定を行う。
 # vi ~lcmcadm/.bashrc
   export http_proxy=http://proxy.hogehoge.hoge:8080
  ※DRBDインストール時にソースファイル取得するためインターネットに接続する必要がある。
   (インストール後は不要である。)


 ※上記手順を両ノードで実行する


次の手順[DRBDのインストール]へ


Pacemaker+DRBD+GFS2構築(デュアルプライマリ構成)の構築概要

 00. Pacemaker+DRBD+GFS2構築 環境/基本情報 
 01.Pacemaker+DRBD+GFS2構築 事前アプリインストール 
 02.Pacemaker+DRBD+GFS2構築 ユーザ作成 
 03.Pacemaker+DRBD+GFS2構築 DRBDのインストール 
 04.Pacemaker+DRBD+GFS2構築 CMAN設定 
 05.Pacemaker+DRBD+GFS2構築 GFS2/CLVMの設定と起動 
 06.Pacemaker+DRBD+GFS2構築 DRBD設定 
 07.Pacemaker+DRBD+GFS2構築 GFS2フォーマットと動作確認 
 08.Pacemaker+DRBD+GFS2構築 Pacemakerのリソース登録 

拍手[0回]



Pacemaker+DRBD+GFS2構築/DRBD以外のアプリインストール

広告 

Pacemaker+DRBD+GFS2構築 DRBD以外のアプリインストール

DRBDは、LCMCというDRBD運用管理ツールを利用し、インストールする。(後述する)
ここでは、DRBD以外のアプリケーションをRPMでインストールする手順と事前設定/確認手順を記述する。


事前設定

・両ノード間のパケットフィルタリングは許可する。またはiptablesOFF
 iptablesの設定を行った後、必ず下記のように保存し、再起動後も設定を有効にしておく。
 # /etc/init.d/iptables save

・時刻同期を設定する。
利用可能なNTPサーバを設定する。下記は1つのみであるが、複数設定すること。
 # vi /etc/ntp.conf
 <省略>
 restrict 10.100.0.100 nomodify notrap noquery
 server 10.100.0.100
 <省略>


各種インストール(DRBD以外)

PaceMaker,Corosync,CMAN,gfs2をインストールする。
・CMAN,gfs2のインストールする
  "Resilient Storage"パッケージにCMANとGFS2が含まれている。
 # yum groupinstall "Resilient Storage"
・PaceMakerとCorosyncのインストール
 # yum install pacemaker.x86_64 corosync.x86_64 
 ※上記手順を両ノードで実行する
 
 Red Hat Enterprise Linux 6 系ではテクニカルプレビューですが、pacemakerとcorosync が同梱されています。
  RedHat Enterprise LinuxにPacemakerをインストールする手順はこちらへ


次の手順[ユーザ作成]へ


Pacemaker+DRBD+GFS2構築(デュアルプライマリ構成)の構築概要

 00. Pacemaker+DRBD+GFS2構築 環境/基本情報 
 01.Pacemaker+DRBD+GFS2構築 事前アプリインストール 
 02.Pacemaker+DRBD+GFS2構築 ユーザ作成 
 03.Pacemaker+DRBD+GFS2構築 DRBDのインストール 
 04.Pacemaker+DRBD+GFS2構築 CMAN設定 
 05.Pacemaker+DRBD+GFS2構築 GFS2/CLVMの設定と起動 
 06.Pacemaker+DRBD+GFS2構築 DRBD設定 
 07.Pacemaker+DRBD+GFS2構築 GFS2フォーマットと動作確認 
 08.Pacemaker+DRBD+GFS2構築 Pacemakerのリソース登録 

拍手[0回]



Yahoo!ブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク livedoorClip del.icio.us FC2 ニフティクリップ iza Buzzurl 


最新記事
(09/17)
(04/09)
(04/09)
(03/22)
(01/16)
(12/30)
(12/26)
(09/21)
(09/21)
(09/20)
(09/12)
(06/13)
(06/13)
(03/14)
(02/15)
(01/03)
(01/03)
(10/04)
(09/20)
(09/15)
(09/14)
(09/14)
(09/14)
(09/06)
(08/30)
最古記事
(10/29)
(10/29)
(10/29)
(10/29)
(10/29)
(04/12)
(04/12)
(06/12)
(06/12)
(06/20)
(06/22)
(07/22)
(07/22)
(07/30)
(07/30)
(08/18)
(08/18)
(08/22)
(08/24)
(08/24)
(08/24)
(08/24)
(08/24)
(08/24)
(08/24)


PR

Copyright © インフラ構築手順書 : All rights reserved

TemplateDesign by KARMA7

忍者ブログ [PR]

管理人限定

検索フォーム

カスタム検索

フリーエリア

ESXiの基本設定・運用設定
ESXiのSSH設定
ESXiの NTP設定
VMware ESXiでの時刻同期(NTP)ペストプラクティス
ESXiのゲストOS(仮想マシン)複製
ESXiのOVF形式で複製
異なるESXiバージョン間の複製(移行)
クローン作成後の後処理
仮想マシンのLVM追加
仮想共有ディスクファイルの作成
ESXi上でハイパーバイザーを稼動させる
パフォーマンスがでないとき確認すること


サーバ構築手順
ESXi上でRACを構築する
GFS2+DRBD構築
PaceMaker+MySQLレプリケーション構築
PaceMaker+DRBD構築
HeartBeat2+DRBD構築


Solarisの構築手順
Solarisのネットワーク設定変更
Solarisのホスト名変更
Solaris11のresolv.conf変更手順
Solaris11のHDD増設手順


AWS(Amazon Web Service)の基本設定・運用設定
S3 WEBサイトの構築
S3 WEBサイトのアクセス制限
S3 WEBサイトのリダイレクト設定


Windows Azureの基本設定・運用設定
AzureでWordpress構築
英語版Wordpressを日本語化する
AzureWebサイトの独自ドメイン設定
AzureWebサイトのモード変更
WEBアクセスログ解析ツールの比較


WordPressの基本設定・運用設定
WordPressの基本構造
WordPressのインストール手順
Wordpressマルチサイト機能
「続き読む(more)」カスタマイズ
Wordpressの独自PHP
Wordpressをサブディレクトリに移す
既存サブディレクトリをルートディレクトリとする
Wordpressが利用可能な共用ホスティング


Postfix構築
Postfixにおける暗号化したSMTP認証設定


SoftEtherVPNの構築
ESXi上のSoftEtherVPN構築
DDNSと組み合わせたSoftEtherVPNの設定


LinuxのAD連携
LinuxのActiveDirectory連携について
PAM認証でAD連携
ApacheでAD連携(LDAP認証)
ApacheでAD連携(Kerberos認証)
SAMBAで2台目DCサーバを構築
RedmineとGitのLDAP(AD)認証設定
JenkinsのLDAP(ActiveDirectory)認証設定


Redmine設定
Alminium(RedmineとGit/SVN)のインストール手順
RedmineとGitのLDAP(AD)認証設定
RedmineとGitの移行
JenkinsのLDAP(ActiveDirectory)認証設定


サーバの基本設定・運用設定
Apache
Apacheの基本設定
Apacheの仮想ホスト設定
PHPの基本設定
Nginxのロードバランサ設定
WebDAV構築手順
アンチウィルス
無償アンチウィルス(ClamAV)の導入手順
システム監視
システム監視ソフトMuninの導入手順
システム監視ソフトZabbixの導入手順
sarによるリソース使用情報取得


サーバ移行
Mysqlマイグレーション
MySQLマイグレーション時の問題点と解決策
Windows
Windows OS評価版からの移行
SQL Server評価版からの移行
クラスタソフト
クラスタソフトの比較

ツリーカテゴリ

広告ーSEO





人気ブログランキングへ
にほんブログ村 IT技術ブログ Webサイト構築へ

ブログ王ランキングに参加中!


最新トラックバック

バーコード

アフィリエイト2