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インフラ構築手順書

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Munin構築手順

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Muninによるシステム監視

Munin は,システムリソース(ディスク、メモリ、CPU、トラフィック等の使用量を自動でグラフ化し, Web ブラウザから簡単に見れることができるようにするソフトウエアです。
Munin は優れた RRDToolと Perl で書かれたフレームワーク、それと様々な言語で書かれたプラグインたちによって構成されています。Munin は マスター/ノード アーキテクチャー を採っていて、マスターが全てのノードに対し定期的にデータ収集を行います。データは RRDファイル に記録され、必要に応じてグラフを更新します。

Munin構築手順

ここでは、システム監視ソフトであるMuninのインストール・設定手順を説明します。


EPELリポジトリの導入

Muninは、標準リポジトリでは提供されておらず、EPELリポジトリから提供されています。
下記サイトにて、対応のバージョンパッケージをダウンロード・インストールする。
・CentOS6(x86_64)の場合
  http://ftp-srv2.kddilabs.jp/Linux/distributions/fedora/epel/6/x86_64/
# wget http://ftp-srv2.kddilabs.jp/Linux/distributions/fedora/epel/6/x86_64/epel-release-6-8.noarch.rpm
# rpm -ivh epel-release-6-8.noarch.rpm


・EPELリポジトリをデフォルトでは無効とする。
EPELリポジトリのパッケージをインストールする場合は、明示的にリポジトリを指定させる設定にする。
※意図せず、標準パッケージをEPELリポジトリのパッケージで上書き防止するため。
# vi /etc/yum.repos.d/epel.repo
------------
enabled=0
※enabledの値をすべて「0」にする。


Muninのインストール

監視対象のノードには「munin-node」をインストールし、監視サーバには「munin」をインストールする。
監視サーバ自身の監視を行いたい場合は、「munin-node」と「munin」の両方をインストールする必要がある。

・監視対象のノード
# yum --enablerepo=epel install munin-node
・監視サーバ
# yum --enablerepo=epel install munin
※「--enablerepo=epel」として、EPELリポジトリを明示的に指定する。


インストール後、監視ページhtml自動生成cronジョブが登録される為、設定が完了するまで停止する
# vi /etc/cron.d/munin
---------------
#*/5 * * * *     test -x /usr/bin/munin-cron && /usr/bin/munin-cron


監視対象ノードの設定

初期設定のままでは不要なデータも取得するため、Munin-nodeが起動していた場合は停止させる。
# /etc/init.d/munin-node stop
・監視サーバからのアクセスを許可する
デフォルトままでは、自分自身からのアクセスしか許可されていないため、監視サーバからのアクセスを許可する。 ここでは監視サーバのIPを172.18.1.10としている。
# vi /etc/munin/munin-node.conf
----------------
allow ^127\.0\.0\.1$
allow ^172.\.18\.1\.10$
その他、iptablesでポートを閉じている場合は、監視サーバから監視対象ノードの4949ポートを許可する必要があります。


監視サーバの設定

監視スタート後、監視画面について、追加はできるが監視ノードの削除やレイアウト変更はできないので、注意してください。
・監視画面ツリー構成の設定
DMZとTrustセグメント等のグループ分けすると見やすい画面になる。
# vi /etc/munin/munin.conf
---------------------------
 [1.DMZ;WEB;node-01]
        address 172.18.1.120
        use_node_name yes
        load.load.critical 5
        cpu.user.warning    300
        cpu.user.critical   350



監視プラグインのカスタマイズ

・不必要なプラグインの削除
デフォルトで不要なプラグインが含まれているため削除する。
# cd /etc/munin/plugins
# rm entropy fw_packets ntp_kernel_err ntp_kernel_pll_freq ntp_kernel_pll_off ntp_offset ntp_states proc_pri uptime
上記ディレクトリにシンボリックリンクを張ることで各プラグインスクリプトの出力結果を取得する。最低限のプラグインを設定し、必要になったときリンクを作成する。

Apacheの設定(Muninのグラフ表示設定)

WEBにてリソース情況が確認できるよう、Apacheに設定を追加する。 下記の設定では、基本認証をかけています。
# Include conf.d/munin.conf
--------------------
Alias /munin/ /var/www/html/munin/


Options ExecCGI FollowSymLinks -Indexes
AuthUserFile /home/Admin/.htpasswd
AuthName "Munin"
AuthType Basic
Satisfy any
Order Deny,Allow
Deny from all
Allow from 127.0.0.1
require user administrator




・munin.confファイルを読み込む設定
# vi /etc/httpd/conf/httpd.conf
----------------
Include conf.d/munin.conf

・muninのログ出力ディレクトリ作成
CGIによる動的ページ生成の際、ログを出力する為、Apache起動ユーザーで/var/log/munin/配下にログを出力できるよう権限を設定する。
# chmod 775 /var/log/munin
# chown munin:apache /var/log/munin

グループ毎のday、week表示させる際、グループディレクトリ配下にシンボリックリンクを作成する。
# cd /var/www/html/munin/1.DMZ
# ln -s /var/www/html/munin/1.DMZ ./1.DMZ


Muninのシステム監視開始

・全サーバにおいてmuni-nodeの起動と自動起動設定
# /etc/init.d/muni-node start
# chkconfig munin-node on

・監視サーバでmuninによる監視を開始する
html等の出力をmuninユーザで行う。そのためデフォルトの設定をコメントアウトする。
*/5 * * * *     munin test -x /usr/bin/munin-cron && /usr/bin/munin-cron
#*/5 * * * *     test -x /usr/bin/munin-cron && /usr/bin/munin-cron


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