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PaceMaker+DRBD構築2 【DRBDのインストール】

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DRBDのインストール

前述の「Pacemaker+HeartBeatのインストール」手順では、Linux-HA Japan提供パッケージをインストールしたかったので、Linux Cluster Management Console(以下LCMC) を利用してインストールしませんでした。
しかしDRBDではLCMCを利用した方が、インストールが簡単なためLCMCを利用します。

※DRBDのRPMパッケージ版では、まだCentOS6上の不具合対応版バージョンが用意できていないため、最新ソースファイルを選択しインストールする必要があります。
※LCMCでは、RPMパッケージ版とソース版を選択することで、インストールできます。また一般的にソースファイルからのインストールは 難しいですが、LCMCを利用すると簡単にインストールができます。

・LCMCメモ

※Windowsクライアント側にLCMCをインストールすれば、GUIでPaceMakerを管理できます。インストール・構築だけでなく運用で重宝します。
※LCMCは、下記のサイトからダウンロードできます。(LCMC-1.4.1-setup.exe)
http://sourceforge.jp/projects/sfnet_lcmc/releases/
※LCMCはJava7で動かすこと。




DRBDのインストール事前設定

Proxy設定
LCMCよりインストールする場合、インストールするサーバからインターネットへアクセスできるように設定する必要があります。
今回はlcmadmユーザでLCMを管理するため、lcmadmユーザの環境変数にProxy設定をしました。
# vi ~/.bashrc
<省略>
export http_proxy=http://proxy.hogehoge.jp:8080
※Proxyサーバは環境に合わせて設定してください。
※開発環境では、rootを使っても問題ありませんが、本番環境では上記lcmadmユーザのような一般ユーザを作成することをお薦めします。

lcmadmユーザのパスワード設定
# passwd lcmadm

lcmadmユーザのSUDO設定
# visudo
lcmadm ALL=(ALL) ALL
※その他、SSH接続できるユーザを制限している場合は、lcmadmでSSH接続できる設定を行ってください。
※一般ユーザでPaceMaker構築ができますが、ログの読み取り権限がないので、ログを直接見る必要があります。



DRBDのインストール

1台目サーバにDRBDをインストールする
・[LCMC]起動 - [ホストの追加/設定ウィザード]をクリック
・[ホスト設定ウィザード] - 下記項目を入力 し、 [次へ]をクリック

[ホスト] インストール先IP
[ユーザー名] LCM管理ユーザ
[sudoの利用] true (※一般ユーザの場合true)

・[ホスト設定]画面 - エラーメッセージがなければ、[次へ]をクリック
※初回アクセス時は、hostkeyの受け入れるかの問合せがでる。[はい]をクリック
・[パスワード認証]ダイアログ - パスワードを入力して[Enter]キー
・[ホストデバイス]画面 - エラーメッセージがなければ、[次へ]をクリック
・[ディストリビューションの検出]画面 - ディストリビューション情報が表示されていれば、[次へ]をクリック
・[インストール環境の確認]画面 - PaceMaker/Heartbeatは既にインストール済み状態になっていることを確認し、DRBDを[インストール方法:from the source tarball]を選択し、[インストール]をクリック
※その他のインストール方法の場合、最新のバージョンを選択できません。(2012年10月15日現在)
・[利用できるDRBDソースコードのtarファイル]画面 - CentOS6での不具合対処済みバージョン8.4.2を選択し。[次へ]をクリック
・[DRBDのインストール]画面 - DRBDのインストールが成功したメッセージが表示されれば、[次へ]をクリック
・[インストール環境の確認]画面 に戻り、[次へ]をクリック
・[ホスト設定完了]画面 1台目のサーバへのインストール完了


2台目サーバにDRBDをインストールする
・[ホスト設定完了]画面 - [他のホストの追加]
・[ホスト設定ウィザード] - [ホスト]欄に2台目のIPを入力 し、 [次へ]をクリック
・[ホスト設定]画面 - エラーメッセージがなければ、[次へ]をクリック
※初回アクセス時は、hostkeyの受け入れるかの問合せがでる。[はい]をクリック
・[パスワード認証]ダイアログ - パスワードを入力して[Enter]キー
・[ホストデバイス]画面 - エラーメッセージがなければ、[次へ]をクリック
・[ディストリビューションの検出]画面 - ディストリビューション情報が表示されていれば、[次へ]をクリック
・[インストール環境の確認]画面 - PaceMaker/Heartbeatは既にインストール済み状態になっていることを確認し、DRBDを[インストール方法:from the source tarball]を選択し、[インストール]をクリック
※その他のインストール方法の場合、最新のバージョンを選択できません。(2012年10月15日現在)
・[利用できるDRBDソースコードのtarファイル]画面 - CentOS6での不具合対処済みバージョン8.4.2を選択し。[次へ]をクリック
・[DRBDのインストール]画面 - DRBDのインストールが成功したメッセージが表示されれば、[次へ]をクリック
・[インストール環境の確認]画面 に戻り、[次へ]をクリック



LCMCによるクラスタ設定

・[LCMC]起動 - [クラスターの追加/設定ウィザード]をクリック

・[クラスター設定ウィザード]画面 - クラスターの名前(日本語でもOK)を入力し、[次へ]
・[ホストの選択]画面 - 冗長化するサーバを選択し、[次へ]
※既にクラスタ構築済みのサーバは選択できない

・[クラスター通信スタック]画面 - HeartBeatを選択し、「次へ」
・[HeartBeatの初期化]画面 - 必要な設定を行い[Heartbeat構成の生成/上書き]をクリック
 ・通信経路とLogFacilityの設定
 ※ucastを行った場合、両ノードで相手側IPを指定する必要があるが、ここでは設定できないため、後ほどha.cfファイルを直接編集する。
 ※LogFacilityは、今回は[local1]としている。

 ・[次へ/構成を維持]をクリック

・[クラスター/DRBDの初期化]画面 - [次へ]
・[完了]画面 -[保存する]チェック- [完了]



ha.cfファイルの修正

LCMCで設定する場合、両ノードで同じha.cfファイルが配置されるため、ucastの設定など両ノードで別の値を入れなければならない 場合は修正が必要である。
■ノード1のha.cf編集
# vi /etc/ha.d/ha.cf
-------
ucast eth1 192.168.100.82
■ノード2のha.cf編集
# vi /etc/ha.d/ha.cf
-------
ucast eth1 192.168.100.81




PaceMaker+DRBD構築 の目次

01. PaceMaker+DRBD構築  【PaceMakerのインストール】
02. PaceMaker+DRBD構築  【DRBDのインストール】
03. PaceMaker+DRBD構築  【DRBDの設定】
04. PaceMaker+DRBD構築  【MySQLインストール】
05. PaceMaker+DRBD構築  【MySQL設定】
06. PaceMaker+DRBD構築  【リソース登録】
07. PaceMaker+DRBD構築  【運用/障害復旧】


・おすすめ書籍
[Linux-DB システム構築/運用入門 ]のECサイト価格横断比較と評価
HAクラスタ構築のおすすめ書籍


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