Pacemaker+DRBD+GFS2構築 DRBDのインストール
ここでは、LCMCを利用して、DRBDのインストールとクラスタ設定を行います。DRBDのインストール
LCMCでは、RPMパッケージ版/ソース版を選択することで、DRBDをインストールできます。LCMCクライアントのインストール
Windowsクライアント側にLCMCをインストールすれば、GUIでPaceMakerを管理できます。インストール・構築だけでなく運用で重宝します。LCMCを使ったDRBDのインストール
■1台目サーバ(ノード1)にDRBDをインストールする  ・[LCMC]起動 - [ホストの追加/設定ウィザード]をクリック
  ・[ホスト設定ウィザード] - 下記項目を入力 し、 [次へ]をクリック
   [ホスト] インストール先IP
   [ユーザー名] LCM管理ユーザ
   [sudoの利用] true (※一般ユーザの場合true)
  ・[ホスト設定]画面 - エラーメッセージがなければ、[次へ]をクリック
  ※初回アクセス時は、hostkeyの受け入れるかの問合せがでる。[はい]をクリック
  ・[パスワード認証]ダイアログ - パスワードを入力して[Enter]キー
  ・[ホストデバイス]画面 - OS情報があっており、エラーメッセージがなければ、[次へ]をクリック
  ・[ディストリビューションの検出]画面 - ディストリビューション情報が表示されていれば、[次へ]をクリック
  ・[インストール環境の確認]画面 - PaceMaker/Corosyncは既にインストール済み状態になっていることを確認し、DRBDを[インストール方法:from the source tarball]を選択し、[インストール]をクリック
  ・[利用できるDRBDソースコードのtarファイル]画面 - CentOS6での不具合対処済みバージョン8.4.2以降であることを確認し[次へ]をクリック
   ※インターネット接続できない場合は、エラーになります。Proxyの設定を行ってから再度試してください。
  ・[DRBDのインストール]画面 - DRBDのインストールが成功したメッセージが表示されれば、[次へ]をクリック
  ・[インストール環境の確認]画面 に戻り、「すべての必要なコンポーネットがインストールされています」という旨のメッセージがあれば、そのまま[次へ]をクリック
  ・[ホスト設定完了]画面 1台目のサーバへのインストール完了
  ・[ホスト設定完了]画面 - [他のホストの追加]
  ・[ホスト設定ウィザード] - [ホスト]欄に2台目のIPを入力 し、 [次へ]をクリック
  ・[ホスト設定]画面 - エラーメッセージがなければ、[次へ]をクリック
   ※初回アクセス時は、hostkeyの受け入れるかの問合せがでる。[はい]をクリック
  ・[パスワード認証]ダイアログ - パスワードを入力して[Enter]キー
  ・[ホストデバイス]画面 - OS情報があっており、エラーメッセージがなければ、[次へ]をクリック 
  ・[ディストリビューションの検出]画面 - ディストリビューション情報が表示されていれば、[次へ]をクリック
  ・[インストール環境の確認]画面 - PaceMaker/Corosyncは既にインストール済み状態になっていることを確認し、DRBDを[インストール方法:from the source tarball]を選択し、[インストール]をクリック
  ・[利用できるDRBDソースコードのtarファイル]画面 - CentOS6での不具合対処済みバージョン8.4.2以降であることを確認し[次へ]をクリック
  ・[DRBDのインストール]画面 - DRBDのインストールが成功したメッセージが表示されれば、[次へ]をクリック
  ・[インストール環境の確認]画面 に戻り、[次へ]をクリック
クラスタ設定
  ・[LCMC]起動 - [クラスターの追加/設定ウィザード]をクリック
  ・[クラスター設定ウィザード]画面 - クラスターの名前(日本語でもOK)を入力し、[次へ]
  ・[ホストの選択]画面 - 冗長化するサーバを選択し、[次へ]
   ※既にクラスタ構築済みのサーバは選択できない
  ・[クラスター通信スタック]画面 - Corosync/OpenAISを選択し、「次へ」
  ・[Corosync/OpenAIS構成ファイル]画面 - interfaceを2つ追加 - [構成の生成/上書き]をクリック
   ※ucastは選択できない。mcast設定を2つ以上のインターフェースで設定する
   ・[次へ/構成を維持]をクリック
   ※ [構成の生成/上書き]をクリックすることで、[次へ/構成を維持]が有効化する
  ・[クラスター/DRBDの初期化]画面 - [この画面をスキップする] - [次へ]
   ※DRBDがロードされていない場合は「ロードする」クリック
   ※Corosyncが起動している場合は「停止」クリック
   ※Heartbeatは今回利用しないのでインストールされていなくてもOK
  ・[完了]画面 -[保存する]チェック- [完了]
両ノードのCorosyncインターフェース確認
■両ノードでインターフェースを確認する # vi /etc/corosync/corosync.conf
         interface {
                ringnumber: 0
                bindnetaddr: 10.96.144.0
                mcastaddr: 226.94.1.1
                mcastport: 5405
        }
        interface {
                ringnumber: 1
                bindnetaddr: 192.168.4.0
                mcastaddr: 226.94.1.1
                mcastport: 5405
        }
Pacemaker+DRBD+GFS2構築(デュアルプライマリ構成)の構築概要
00. Pacemaker+DRBD+GFS2構築 環境/基本情報Pacemaker+DRBD+GFS2構築 ユーザ作成
Pacemaker+DRBD+GFS2構成を構築するに当たり、Pacemakerの起動ユーザとLCMC用ユーザが必要となります。関連ユーザの作成
・Pacemakerの起動ユーザ Pacemakerをインストールすると自動で下記のユーザが作成される。# cat /etc/passwd|grep hacluster hacluster:x:496:493:cluster user:/home/hacluster:/sbin/nologin
      # id hacluster
      uid=496(hacluster) gid=493(haclient) 所属グループ=493(haclient)
 ※UID,GIDを変更したい場合は、Pacemakerインストール前に作成することをおすすめする。# groupadd -g 1004 lcmcadm # useradd -g 1004 -u 1004 lcmcadm・sudo設定
# visudo lcmcadm ALL=(ALL) ALL・パスワード設定
# passwd lcmcadm
# vi ~lcmcadm/.bashrc export http_proxy=http://proxy.hogehoge.hoge:8080※DRBDインストール時にソースファイル取得するためインターネットに接続する必要がある。
Pacemaker+DRBD+GFS2構築(デュアルプライマリ構成)の構築概要
00. Pacemaker+DRBD+GFS2構築 環境/基本情報Pacemaker+DRBD+GFS2構築 DRBD以外のアプリインストール
DRBDは、LCMCというDRBD運用管理ツールを利用し、インストールする。(後述する)事前設定
・両ノード間のパケットフィルタリングは許可する。またはiptablesOFF# /etc/init.d/iptables save
# vi /etc/ntp.conf <省略> restrict 10.100.0.100 nomodify notrap noquery server 10.100.0.100 <省略>
各種インストール(DRBD以外)
PaceMaker,Corosync,CMAN,gfs2をインストールする。# yum groupinstall "Resilient Storage"・PaceMakerとCorosyncのインストール
# yum install pacemaker.x86_64 corosync.x86_64※上記手順を両ノードで実行する
Pacemaker+DRBD+GFS2構築(デュアルプライマリ構成)の構築概要
00. Pacemaker+DRBD+GFS2構築 環境/基本情報