ESXi5のデータストアファイルをコピーするゲストOS/仮想マシン複製(クローン)手順
vCenter購入していれば、「クローン作成」ボタンよりゲストOSの複製が行えるが、 無償版Vmware「vSphere Hypervisor」の場合、その「クローン作成」機能がない。
しかし、無償版Vmware「vSphere Hypervisor」でも、ゲストOS(仮想マシン)の複製は可能です。ここではその手順を説明します。
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ゲストOS(仮想マシン)の複製手順
無償版Vmware「vSphere Hypervisor」のゲストOS(仮想マシン)の複製手順として下記2つの手順を紹介する。
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データストアファイルのコピーによるゲストOS/仮想マシン複製(クローン)
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ESXi5のOVF形式でゲストOS/仮想マシン複製(クローン)
ここでは下記手順を説明します。
「データストアファイルのコピーによるゲストOS/仮想マシン複製(クローン)」手順を説明します。
ゲストOS(仮想マシン)の複製
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ゲストOS(仮想マシン)の関連データの複製
事前に複製元のゲストOS(仮想マシン)を停止させておく
・「vSphere Clien」経由でESXi5サーバにログイン
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複製先ディレクトリの作成
まず、複製先ゲストOS(仮想マシン)の関連ファイルを配置するディレクトリを作成する。
・[VSphere Client]画面の左ツリーにある[ESXi5サーバ]アイコン選択
・右画面[構成]タブのハードウェア[ストレージ]を選択し、複製先ゲストOS(仮想マシン)を配置する[データストア]を右クリックし、「データストアの参照」をクリック
・「データストアブラウザ」画面 で 複製先ゲストOS(仮想マシン)を配置するディレクトリの任意の場所で右クリックし、「新規フォルダ」を選択
・「新規フォルダ」ダイアログで、サーバ名(rac-server2)を入力し、「OK」をクリック
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ゲストOS(仮想マシン)の関連ファイル複製
複製元ゲストOS(仮想マシン)の関連データをすべて複製し、複製先ゲストOS(仮想マシン)のディレクトリに貼り付ける。
・複製元ゲストOS(仮想マシン)の「データストアブラウザ」画面 で 複製元ゲストOS(仮想マシン)が配置されているディレクトリのファイルすべてを選択後、右クリック し 「コピー」選択する。
・複製先ゲストOS(仮想マシン)ディレクトリ上の任意の場所で右クリックし、 「貼り付け」選択する
※注意:処理完了するまで相当時間がかかる。
複製した仮想マシンの登録
複製した仮想マシンをESXiに登録する。
・「データストアブラウザ」画面 でコピーしたディレクトリ上の拡張子が[vmx]となっているファイルを右クリック し、「インベントリへの追加」選択する。
・[インベントリに追加]ウィザードが起動し、 「名前」画面で 「rac-server02」(任意の名前)を入力し 「次へ」をクリック
・[リソースプール]画面でそのまま 「次へ」をクリック
・「終了準備の完了」画面で内容を確認し、 「終了」をクリック
※ 上記手順で複製仮想マシンが[VSphere Client]画面の左ツリーに追加される。
複製した仮想マシンの起動
複製した仮想マシンの初回起動時に、必要な作業を説明します。
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複製した仮想マシンの起動
・「VSphere Client」画面 の左ツリーにある「複製した仮想マシン」アイコン選択し、ツールバーの[パワーオン]をクリック
・「仮想マシンの質問」ダイアログで「I copied it」選択し、「OK」をクリック
※「仮想マシンの質問」ダイアログが表示しない場合は、「コンソール」タブを確認する。
[I copied it]を選択することで、初回起動にUUID(固有ID)を変更される。(MACアドレスなど)
仮想マシン複製後のネットワークエラー対応
IPアドレスの設定変更し、NICの起動しても、下記のエラーがでてNICが起動しない場合の対応手順を説明します。
Device eth0 does not seem to be present, delaying initialization
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ネットワークエラー対応手順
・「/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0」ファイルのHWADDRの箇所をコメントアウト。
※70-persistent-net.rulesでもMacアドレスの定義をしているので、ここでの定義は不要である。
・「/etc/udev/rules.d/70-persistent-net.rules」ファイルを編集し、NAME="eth0"と記述されてる行を削除し、 NAME="eth1"と記述されている箇所をNAME="eth0"に書き換えサーバを再起動する
・ネットワークに接続できることを確認
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