ESXi上でRACを構築する【Oracleデータベースのインストール】
ここでは、「Oracleデータベース」のインストール手順を説明します。
0.事前作業
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「Oracleのインストールファイル」の解凍
任意の場所で解凍する(ここでは、[/usr/local/oracle/]とする)
※disk1とdisk2 を同一ディレクトリに展開する。
# cd /usr/local/oracle/
# unzip /media/p10404530_112030_Linux-x86-64_1of7.zip
# unzip /media/p10404530_112030_Linux-x86-64_2of7.zip
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X飛ばしの準備
・クライアントPC上でXサーバを立ち上げる(フリーソフト:Xming)
・rootでSSHログインをしている場合は、下記の手順を行う(gridユーザでアクセスしている場合は不要)
# env|grep DISPLAY
DISPLAY=localhost:10.0
# xauth extract /tmp/xauth_oracle unix:10.0
# chmod 644 /tmp/xauth_oracle
# sudo -H -u oracle xauth merge /tmp/xauth_oracle
※DISPLAY環境変数のディスプレイ番号.スクリーン番号(上記では「10.0」)とunix:xxの「x.x」を同じ値にする
※2012年5月17日加筆
CgywinなどのフリーのXサーバをクライアントPCで起動する。
1.Oracleデータベースのインストール
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「Oracle データベース」のインストーラー実行(oracleユーザ)
・rootユーザでログインしている場合
# cd /usr/local/src/oracle/database/
# sudo su -c "./runInstaller" oracle
・oracleユーザでログインしている場合
$ cd /usr/local/oracle/database/
$ ./runInstaller
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セキュリティ・アップデートの構成
「セキュリティ・アップデートをMy Oracle Support経由で受け取ります」のチェックを外し、「次へ」をクリック
※警告メッセージが現れますが、テスト環境のため「はい」をクリック
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Software Updateのダウンロード
「ソフトウェア更新のスキップ」にチェックし、「次へ」をクリック
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インストール・オプションの選択
「データベース・ソフトウェアのみインストール」にチェックし、「次へ」をクリック
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Gridインストール・オプション
「Oracle Real Application Clustersデータベースのインストール」にチェックし、「SSH接続」をクリックすると入力フィールドが表示されるので、Oracleユーザのパスワードを入力し、「設定」をクリックする
※ローカルノードとリモートノードにチェックが入っていることを確認する。
「選択されたノード間でパスワード不要のSSH接続の確立に成功しました」というメッセージがでたら、「OK」をクリック
※失敗した場合は、パスワードがあっているか確認とSSH接続が可能であるかの確認をする。
「Gridインストール・オプション」画面に戻り、「次へ」をクリック
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製品言語の選択
「日本語」、「英語」が選択されていることを確認し、「次へ」をクリック
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データベース・エディションの選択
「Standard Edisyon」にチェックし、「次へ」をクリック
※利用するエディションを選ぶ
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インストール場所の指定
「Oracleベース」と「ソフトウェアの場所」を確認し、「次へ」をクリック
今回は、デフォルトのまま
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権限付きオペレーティング・システム・グループ
「データベース管理者(OSDBA)グループ」と「データベース・オペレータ(OSOPER)グループ」のOS認証に使用するグループを設定し、「次へ」
今回は、グループ「dba」を設定
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前提条件チェックの実行
前提条件チェックで警告、失敗ステータスがある場合は、その内容を確認し、対応した上で再度、「再チェック」をクリックする
※HOSTSファイルで名前解決を行う場合、「単一クライアント・アクセス名(SCAN)」のエラーがでるが、「すべて無視」にチェックし、「次へ」をクリックする。
※「このインストールで、前提条件の一部を無視することが選択されました。製品構成に影響する可能性があります。」というメッセージがでるが、上記エラーであれば、そのまま「はい」をクリック
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サマリー
サマリー内容を確認の上、「インストール」をクリック
「構成スクリプト」ダイアログの指示に従い、インストーラーを実行しているノードから構成スクリプトを実施する。
# /u01/app/oracle/product/11.2.0/dbhome_1/root.sh
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終了
「閉じる」をクリックし、「Oracle Database」のインストールを完了する。
ESXi上でRACを構築する手順一覧
01.
ESXi上でRACを構築する 【仮想マシン環境の整備(ESXi)】
02.
ESXi上でRACを構築する 【仮想マシンのインストール(ESXi)】
03.
ESXi上でRACを構築する 【共有ストレージファイル作成(ESXi)】
04.
ESXi上でRACを構築する 【仮想共有ストレージ設定(ESXi)】
05.
ESXi上でRACを構築する 【RAC構築の事前作業】
06.
ESXi上でRACを構築する 【ゲストOSの複製】
07.
ESXi上でRACを構築する 【Grid Infrastructureのインストール】
08.
ESXi上でRACを構築する 【ASMディスクグループ作成】
09.
ESXi上でRACを構築する 【Oracleデータベースのインストール】
10.
ESXi上でRACを構築する 【データベースの作成】
11.
ESXi上でRACを構築する 【インストール後の確認】
12.
ESXi上でRACを構築する 【Oracle RAC書籍】
13.
ESXi上でRACを構築する 【VmwareESXi書籍】
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