リソース使用状況のデータを数秒単位で取得する
sarコマンドの概要情報
システムのリソース使用状況データを取得するコマンドの一つとして、sarコマンドがある。・ファイルアクセスを確認する方法 (sar -a)
・バッファー動作を確認する方法 (sar -b)
・システムコールの統計情報を確認する方法(sar -c)
・ディスク動作を確認する方法 (sar -d)
・ページアウトとメモリーを確認する方法(sar -g)
・カーネルメモリーの割り当てを確認する方法(sar -k)
・プロセス間通信を確認する方法 (sar -m)
・ページイン動作を確認する方法 (sar -p)
・待ち行列動作を確認する方法 (sar -q)
・未使用のメモリーを確認する方法 (sar -r)
・CPU の使用状況を確認する方法 (sar -u)
・システムテーブルの状態を確認する方法(sar -v)
・スワップ動作を確認する方法 (sar -w)
・端末動作を確認する方法 (sar -y)
・システム全体のパフォーマンスを確認する方法 (sar -A)
sa1コマンド | システムの稼働情報を収集して記録する「コレクタ」で、集めたデータを「saDD」という名前のファイルに出力する。※sa1に与える引き数は、基本的にsarコマンドと同じである。 |
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sa2コマンド | sa1が記録したデータを元に、デイリーの報告ファイルを出力する「レポータ」である。saDDファイルから、sarコマンドの出力と同様の形式のテキストファイル「sarDD」を生成する。 |
リソース使用状況のデータを数秒単位で取得する手順
cronでは1分以内の実行ができないため、sarコマンドで時間と回数を指定したスクリプトを作成し、 そのスクリプトを1日1回、cronで実行する。# vi /opt/scripts/bin/sar.sh
#!/usr/bin/sh /usr/bin/sar -A -o /tmp/sar `date "+%Y%m%d"` 10 8640
# crontab -e sys 0 0 30,31 12 * /opt/scripts/bin/sar.sh > /dev/null 2>&1
参考情報
sarで取得できるデータは、デフォルトではcrontabにsa1コマンドを1単位で設定する。 下記5分単位で実施する場合(Linuxの場合 */5と設定できる)0,5,10,15,20,25,30,35,40,45,50,55 * * * * /usr/lib/sa/sa1