HAクラスタリングソフトの比較
システムの中で重要な箇所をHAクラスタリング構成とすることで、顧客へのサービスが全面的にストップしてしまう ことを避ける設計がされています。フェイルオーバークラスタ | 高可用性:1台が停止してもシステム全体が止まることはなく,処理を継続させる | 共有ディスクタイプ |
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データミラータイプ | ||
遠隔クラスタ | ||
負荷分散クラスタ | 拡張性,高速性:接続するコンピュータの台数を増やして,性能の向上を図る | ロードバランスクラスタ |
並列データベースクラスタ |
比較項目 | PaceMaker | ClusterPro | LifeKeeper | |
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全般 | 提供方法 | オープンソース | 商用ソフト | 商用ソフト |
提供ベンダ | LINBIT社※1 | NEC | サイオステクノロジー | |
対応OS | Linux | Linux,Windows | Linux,Windows | |
監視 | 最大ノード数 | 最大16ノード | 最大32ノード | 最大32ノード |
アプリケーション監視 | ○ | ○ | ○ | |
ノード監視 | ○ | ○ | ○ | |
ディスク監視 | ○ | ○ | ○ | |
ネットワーク監視 | ○ | ○ | ○ | |
スプリットブレイン対応 | ○ | ○ | ○ | |
リソース監視 | ○ | ○ | ○ | |
自動フェイルオーバ | ○ | ○ | ○ | |
データミラー型クラスタ | ○ | ○ | ○ | |
リソースエージェント | DBサーバ | PostgreSQL,MySQL,Oracle | PostgreSQL,MySQL,Oracle,SQL Server※1 | PostgreSQL,MySQL,Oracle,SQL Server※6 |
WEBサーバ | Apache | Apache,IIS※2 | Apache,IIS※6 | |
アプリサーバ | Tomcat | Tomcat,Weblogic,Jboss,OracleAS※3 | ||
FTPサーバ | Proftpd,Pure-FTPD | vsftpd※2 | IIS(FTP)※6 | |
ファイルサーバ | RA提供無し(initスクリプト(LSB)を利用すれば可能) | Samba※4 | Samba※6 | |
メールサーバ | RA提供無し(initスクリプト(LSB)を利用すれば可能) | Postfix,Dovecot,Sendmail※2 | Postfix,IIS(SMTP)※6 | |
データ連携 | - | HULFT7動作確認済み | HULFT7 | |
データ同期 | DRBD,rsync | ○※5 | ○※7 | |
仮想化 | Xen,KVM | Vmware,Xen,KVM,Microsoft Hyper-V | Vmware,Xen,KVM,Microsoft Hyper-V | |
対応していないリソースの対応 | CFSスクリプト作成 | 不明 | LifeKeeper Generic ARK | |
構築/運用 | 設定・管理方法 | コマンドベース(運用レベルで利用可能なGUIあり) | PoWebブラウザによる管理画面/コマンドライン | Java ベースのGUI 管理画面/コマンドライン |
バグ修正、パッチの提供 | ○ | ○ | ○ |
Redhatインストールメディアをyumリポジトリ登録する
Redhat Enterprise Linux6.4のインストールメディアからPacemakerをrpmでインストールすると 依存関係が多く時間の無駄です。Redhat Enterprise Linuxのインストールメディア入手
手元にRedhat Enterprise Linuxのインストールメディアがない場合は、下記サイトからisoファイルを 入手する。(ログインが必要)Redhat Enterprise Linuxのインストールメディアをマウント
■isoファイルをマウント# mount -t iso9660 -o loop /root/work/rhel-server-6.4-x86_64-dvd.iso /mnt/
yumリポジトリ設定ファイルの作成
pacemaker などの HA パッケージを yum でインストールするためには、ベースパッケージ群となるリポジトリの他に、 HA リポジトリが置いてあるディレクトリを指定する必要があります。# vi /etc/yum.repos.d/rhel-dvd.repo ===== [rhel-dvd] name=Red Hat Enterprise Linux 6.4 - x86_64 - DVD baseurl=file:///mnt/ enabled=0 gpgcheck=1 gpgkey=file:///mnt/RPM-GPG-KEY-redhat-release [rhel-dvd-HighAvailability] name=HighAvailability baseurl=file:///mnt/HighAvailability enabled=0 gpgcheck=0 [rhel-dvd-ResilientStorage] name=ResilientStorage baseurl=file:///mnt/ResilientStorage enabled=0 gpgcheck=0
yumリポジトリ設定の動作確認
下記コマンドでyumリポジトリ設定の動作確認を行います。パッケージが表示されれば成功です。# yum --disablerepo=\* --enablerepo=rhel-dvd-HighAvailability,rhel-dvd,ResilientStorage list
オプション | 説明 |
---|---|
--disablerepo=\* | 全リポジトリを無効化します。 |
--enablerepo= rhel-dvd-HighAvailability,rhel-dvd,ResilientStorage |
今回作成した『rhel-dvd』のリポジトリを個別に有効化します。 |
list | 利用可能なパッケージ一覧を表示します。 |
yumによるアップデート
# yum --disablerepo=\* --enablerepo=rhel-dvd-HighAvailability,rhel-dvd,ResilientStorage install pacemaker.x86_64