VMware ESXiでの時刻同期(NTP)ペストプラクティス
■ゲストOSの時刻のずれが発生する理由ESXiサーバの時刻同期(NTP) 設定
1.vSphereClientからESXiサーバへアクセスする。
2.「構成」タブを開き、「セキュリティオプション」画面の右上にある「プロパティ」をクリック
3.「サービスプロパティ」画面の「NTPデーモン」を選択し、「オプション」をクリック
4.「NTPオプション」画面の「NTP設定」を選択し、「追加」をクリック
ゲストOSの時刻同期(NTP) 設定
Windowsの時刻同期(NTP) 設定
ゲストOSが、Windowsの場合は、下記の手順で設定をします。・VMware Toolsによる時刻同期を無効化する。
・ゲストOS上で、NTPまたはW32timeによる時刻同期を設定
・タイムサーバーとの同期間隔を15分とする。
Windowsの時刻同期(NTP) 設定
ゲストOSが、Linux系の場合は、下記の手順で設定をします。・ゲストOSの「ハードウェアクロック」を、 UTCに変更する
・VMware Toolsによる時刻同期を無効化する
・NTPの設定を行う
tinker panic 0 restrict 127.0.0.1 restrict default kod nomodify notrap server 0.vmware.pool.net.org server 1.vmware.pool.net.org server 2.vmware.pool.net.org driftfile /var/lib/ntp/drift
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パフォーマンスがでないとき確認すること
物理サーバのスペックは高いが、そのスペックを活かせていない場合がある。ハイパースレッティングのON/OFFの確認
現行のESXiバージョンでは、ハイパースレッディングは、ONの状態を推奨します。ストレージへのマルチパス設定とコントローラ構成
I/Oの読み取り書き込みパフォーマンスがでない場合は、 ESXiサーバとストレージ間の接続がマルチパス設定がされているのか、ロードバランシングされているのかを確認してください。不要なスナップショットの作成の有無
スナップショットが多くなると、ディスク容量を圧迫し、性能を劣化させる要因になりますので、 不要なスナップショットは削除しましょう。VMware toolsの導入の有無
VMware toolsは、仮想マシンの動作を最適化することができるので、VMwareインストールされていない場合は、 インストールするようにしてください。NICデバイスの適切な選択
OSごとに適切なNICデバイスが用意されており、性能を最大限引き出すことができます。物理サーバの省電力モード設定の有無
CPUのパフォーマンス(性能)がでない場合は、物理サーバのBIOS設定において、省電力モードになっていることがあります。 その場合は、省電力モードを無効化しましょう。
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ESXi6.0からESXi5.1への仮想マシン複製(移行)
ESXiの新しいバージョンから古いバージョンへエクスポート、インポート(OVF)する際にエラーとなることがあります。ESXi/ESX ホストの互換性ハードウェア バージョンリスト
ESXi/ESX のバージョン | ハードウェア バージョン | ||||
---|---|---|---|---|---|
バージョン11 | バージョン10 | バージョン09 | バージョン08 | バージョン07 | |
ESXi6.0 | サポート | サポート | サポート | サポート | サポート |
ESXi5.5 | 対象外 | サポート | サポート | サポート | サポート |
ESXi5.1 | 対象外 | 対象外 | サポート | サポート | サポート |
ESXi5.0 | 対象外 | 対象外 | 対象外 | サポート | サポート |
ESXi6.0 | 対象外 | 対象外 | 対象外 | 対象外 | サポート |
ESXI6.0からESXI5.1への仮想マシン複製(移行)手順
■ESXI6.0からESXI5.1への仮想マシン複製(移行)手順の概要ESXi同バージョン、または新しいバージョンへ複製する際は仮想マシンのハードウェア バージョンについて気にする必要はありません。
しかし、ESXiバージョンが古い環境へ仮想マシンの複製(移行)する際は、上記の互換性リストを確認の上、ovfファイルを編集し、mfファイルのhashを修正が必要です。
1. 事前作業
ovfでインポートする際にovfファイルの改ざんチェックされるため、編集後のovfファイルのhash値を、mfファイルに書かれているhash値を更新する必要があります。2. ovfファイルを修正(ハードウェアバージョンを変更)
上記互換性リストで複製(移行)先のESXiパージョンがサポートしているバージョンを確認し、下記のようにVirtualSystemType(vmx-11 -> vmx-09)を編集する <VirtualHardwareSection>
<Info>Virtual hardware requirements for a virtual machine</Info>
<System>
<vssd:ElementName>Virtual Hardware Family</vssd:ElementName>
<vssd:InstanceID>0</vssd:InstanceID>
<vssd:VirtualSystemIdentifier>Fed20-ODL</vssd:VirtualSystemIdentifier>
<vssd:VirtualSystemType>vmx-11</vssd:VirtualSystemType>
</System>
<VirtualHardwareSection>
<Info>Virtual hardware requirements for a virtual machine</Info>
<System>
<vssd:ElementName>Virtual Hardware Family</vssd:ElementName>
<vssd:InstanceID>0</vssd:InstanceID>
<vssd:VirtualSystemIdentifier>Fed20-ODL</vssd:VirtualSystemIdentifier>
<vssd:VirtualSystemType>vmx-09</vssd:VirtualSystemType>
</System>
3. ovfファイルのhash値更新
ovf ファイルを更新したので、hash値が変わってしまっているので、mfファイルを修正する必要がある。>"c:Program Filesfcivfciv.exe" -sha1 sol-11_2.ovf
//
// File Checksum Integrity Verifier version 2.05.
//
79d7d71de41b75054b14611d6c2bb3c10efe7cd7 sol-11_2.ovf
SHA1(sol-11_2.ovf)= 79d7d71de41b75054b14611d6c2bb3c10efe7cd7
SHA1(sol-11_2-disk1.vmdk)= d355068119161718e4f0f288eedf17f88c513873
4. ovfインポート
詳細はESXiで仮想マシンのOVFインポートする手順を参照してください。
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